ろぼこの座席
先日
おかあさんの車を
車検に出しまして
車内の 邪魔になるであろうものや
個人的なものや
ゴミなんかを 撤去し
引き渡すんだけど
その 個人的なもので
邪魔になるであろうものに
ろぼちゃん用の座席ハウスがあって
おかあさんは
どこへ行くにも 可能な限り
ろぼこを助手席に乗せて
移動したり お出かけしたりしたねぇ
ろぼこは おかあさんの元に引き取られる時から
車に乗ってきた子だから
車への抵抗は皆無で
一緒に乗って出かけるのが当たり前の子だった
最後に車に乗ったのは
死んでしまうその日に
お医者さんへ行くとき
ハウスに座ることもなく
おかあさんの母に抱かれながら
もう意識もないまま
日差しを浴びて 眩しそうだった....
ろぼこが死んで 1年と1ヶ月
そのハウスは 意味もなく 置いてあるだけで
もう ろぼこが乗ることはないんだけど
おかあさんは ろぼこが居たときと
寸分違わない気持ちで
戻った愛車の
元あったところへ戻した
ハウスをなくしてしまうなんてこと
考えるに至らない
なんの目的も理由もなく
いまも ろぼこの座席として
ハウスは 置かれている
ろぼちゃんが居た頃のようにね
(^ω^)
姿かたちのないろぼこだけど
おかあさんの意思で ろぼこの存在自体は
いまなお そこに在るようにしている
死んだ事実は 受け止めてるし
悲しみは 去ったけど
一緒に居た事実は永遠だから
おかあさんの思い出を
いまもずっと
毎日毎日
ろぼこの居た あらゆる場面に
投影させて まるで生きていた頃と変わらず
一緒に 暮らしているんだよ
15年くらい前の写真
おじさんみたいなのが
助手席から覗いてる
(๑´∀`๑)ヶラヶラ
(ろぼこは女性です 笑)
いつも一緒(*´・ω・)(・ω・`*)ネー